「柏おどり」歌い継がれ33年

大月みやこの歌う「柏おどり」が市内各地の夏祭りに流れ、それに乗って33年間も踊り継がれてきた。拡声器のすごい音量が降りそそぎ、それに合わせた強烈な太鼓の響き、歌詞など頓着することなく、ひたすら踊る。

歌詞は三氏の合作、大月みやこが歌う

「柏おどり」の前に「京北音頭」があった。今でも両方踊られているが、「京北」に歌われた当時の柏の姿が一変、「もっと明るく伸びる柏の晴れ姿」を象徴する歌詞を募集(柏市民新聞社)したのが、昭和46年のことである。

120数編の応募があり、3編が選ばれたが、入賞作を決定することが難しく、「それぞれの歌詞に織り込まれた郷土史的な描写や情緒、新時代的な感覚や表現をつなぎ合わせる合作」とし、さらにキングレコードの作詞家が筆を加えて発表したという。

難産というか、これを当時売り出していた白石十四男が作曲、大月みやこによってレコーディングされ、7月3日に披露会が行なわれている。振り付けは松若寿恵由。

さて、「京北音頭」で歌われた、柏の姿に合わないことが、「柏おどり」では、払拭されて新しい柏市の「晴れ姿」が浮かんできたかと言うと、そうかなあ、と思わざるをえないけれど。歌詞よりもまず踊り! かしわでシャンシャン!

柏おどり


柏おどりはヨー 春来てひらくヨー
利根の舟歌 曙山の
花にいななく 放れ駒
若い柏の芽が育つ ソレ

シャン、シャン、シャン と打って かしわで シャン
シャン シャン シャン と打って かしわで シャン


柏おどりはヨー 夏来てひらくヨー
かわいあの娘が 合いの手いれりゃ
葦の蛍が来てとまる
紅のたすきに 桔梗笠 ソレ 三
柏おどりはヨー 秋来てひらくヨー
ビルに 工場に 二人の家に
夢がひろがる 小金原
映せ未来を 手賀の月 ソレ


柏おどりはヨー 冬でもひらくヨー
愛の豊四季 メトロでつなぐ
ここは都の奥座敷
雪の眺めの筑波山 ソレ

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