あなたは2度とお母さんのもとに帰ってこなかった
千葉県柏市には、原爆朗読劇を「朗読」する女性グループ「柏・麦わらぼうしの会」がある。その朗読に必ず出てくるのが、天満国民学校2年生だった新谷勝司君。お母さんの新谷君江さんの手記だ。
勝司君は大豆ごはんが大嫌いだった。涙を浮かべて食べ登校する。その勝司君は2度と帰ってこなかった。どこで死んだの。母は泣く。真っ白いご飯を腹いっぱい食べさせたかった。
新谷君江さんが我孫子へ引っ越されたとき、麦わらさんたちは「大豆ごはん」のことを聞いた。大豆などなかっただろう。ごはんなどなかっただろう。君江さんも言葉に窮したことだったろう。
この間、「もち麦」というのをもらい、米に混ぜて炊いた。大麦には「うるち麦」と「もち麦」があり、後者にはグルタミン酸が5倍もあるという。血糖値が上がりにくいという。
この麦ごはんが気に入った。昔、ひきわりをまぜた麦ごはんを食べた。
まっしろいごはんに何か混ぜるのが好きだったような気がする。カミさんを説得している。貧乏人だったわけでもあるまい。
さて、「麦わらぼうしの会」である。8月24日(日)、我孫子駅南口のけやきプラザ・ふれあいホールで午後、朗読劇「この子たちを忘れない」を上演する。
新谷君江さんの体験記は「息子へ」だ。大豆ごはん!