備え万全、みちのくの仏様
友人が東博の「みちのくの仏像」を見てきた。当方は体調よからず行けないでいる。
三大薬師如来が特別室の奥に並んでいる。正面に福島・勝常寺の国宝の坐像、手前右には宮城・双林寺の重要文化財の坐像。それと相対するのは岩手・黒石寺の重要文化財の坐像である。
東北が誇る勝常寺の薬師様は一木作り、ちょっと怖い顔で沈思黙考。鋭い黒石寺は、貞観4年(862)の墨書銘があるようで、その7年後の貞観地震を知っていることになる。
仏は何も言わないけれど、じっと我慢されているのだろうか。
この三体の薬師如来に囲まれて、東日本大震災が来たとすれば、いやそんな考えはやめておこう。4体の十二神将(山形・本山慈恩寺)が勇ましい。