上州のおやつ 焼きまんじゅう
上州・群馬県に「焼きまんじゅう]と言う郷土の「おやつ」がある。小麦粉と発酵菌でまるめた素まんじゅうを蒸しあげ、竹串に刺す。
軽く焼いたまんじゅうに、甘い味噌だれを塗る。焼きあがる焼きまんじゅうの香り。
群馬は小麦王国だった。それは、おやき、うどん、まゆだま、草餅の粉文化を生んできたと言う。筆者は群馬太田市で育つ。市内には子育て呑龍様の大光院がある。その近くの山田屋で、焼きまんじゅうを何回か食べた。
父親が出征し、母とお百度参りをしたことがある。母が焼きまんじゅうを食べさせてくれたかどうか記憶がない。ちょっと悔しい思い出である。
ネットで探し出し、その山田屋の焼きまんじゅうを食べた。ふるいつきたいような、うれしい香りと郷愁に包まれた。すでに代は替わっているだろうが、呑龍様に行けば、間違いなく焼きまんじゅうにありつける。楽しいことである。
群馬県観光物産課(前橋市大手町1-1-1℡027-223-1111)で発行の[焼きまんじゅうガイドブック]には前橋、高崎、沼田、桐生、太田などの焼きまんじゅう店79の紹介とマップが掲載されている。銀座のアンテナショップでは常時買うことができる。