逆井囃子のお正月
獅子舞で悪魔払い
正月2日になると、逆井地区では逆井囃子保存会の、笛太鼓に乗った獅子舞が走り回る。それを第二清掃工場の、ほぼ完成したのっぽ煙突が見下ろす。
逆井囃子の歴史は古い。鉦には文政10年(1827)と刻まれていて、百数十年前の徳川時代から、地区の産土神を祭った浅間神社に奉納されていたことになる。獅子舞、大太鼓1、小太鼓2、笛3、鉦1という構成だが、2日に繰り出したのは8名で、24か所を回る。
悪魔払いをしようと、獅子舞が登場したのは、昭和も後期になってからのようである。
二人組の獅子舞は、玄関の奥まで入り込み、しばらく踊る。悪魔は退散したかどうか、にぎやかに大太鼓と小太鼓と笛が加勢していた。
逆井中でボランティア学習
逆井囃子には、仁羽(にんば)という掛け合い漫才のような踊り? がある。老人ホームなどを訪問して演じられているが、一般には見る機会がない。逆井囃子をボラアンティア学習の中で伝承しようという逆井中の生徒たちが十二月のいずみ園祭で、その雰囲気を見せてくれた。
大太鼓、小太鼓、それに八人の横笛の演奏に乗り、きつね、ひょっとこ、おかめなど七つのお面が登場して、拍手が送られていた。逆井中には、十色会という後援会があって、衣裳などの手助けをしているそうである。