お碗を作りハシを削りそうめんスルスル

  松戸市幸谷の「関さんの森」、子どもたちのためのそうめん流しをするというので出かけた。10メートル以上の、竹を割った流しトイは、「関さんの森を育む会」の人たちが前日に作った。当日は、来た子どもたちに竹でお碗を作らせ、ハシを削らせる。
  太い竹が何本も用意してある。これを手ごろな高さに切る。節が底になる。気がついたら、その竹がうまく切れるように抑える役になっていた。だいたいの大きさにノコギリで線をつけて置いてガリガリ切ってもらう。これが結構難しい。順番をきめて並んでいる子どもたちを見ると、責任がある。もうそうめんは森の奥でゆで始めている。
  そうめんは10把入り10個をゆでたらしい。水を流したトイにかなり早くそうめんが流れてくる。子どものハシが追う。終点のカゴにたまったそうめんを、おばさんが始発点に運ぶ。子どもたちのお碗作りを終えて、当方も急いでお碗を作って参加する。スルスル、ツルツル。冷たい。せみが鳴いている。
  こうした森を楽しむ子ども・大人の年間5000人ほどが、関さんの森の自然を楽しむ、学ぶ、遊ぶ。森を貫通する道路案が実行されようとしている。「関さんの森エコミュージアム」が発足し、21日には新松戸の流通経済大学の講堂で、記念シンポジウムが開かれた。

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