しょせん俺は異邦人か
市内に昔の村の体制?を残しているところがある。逆井村と言う。その広い村は、今はいくつかの区分に分割されたけれど、村の鎮守様としての逆井冨士浅間神社は精神的な基調をなしているし、菩提寺の観音寺は境内の美しさもあって、数年前には本堂を再建した。
その冨士浅間神社で先月、4年ぶりのお祭りがあった。早朝から厳粛な式典を開いた。御影石の石碑が神主のお払いとともに除幕された。「天皇陛下御即位二十周年記念・境内整備記念碑」である。総代の挨拶、招待された人たちのお祝い。やがてみこしが出る、逆井ばやしというお囃子(写真)が繰り出す。
みこしとお囃子は、旧村内を回る。ワッショイ、ピイヒャララ。
村中一体である。この村内(もちろん市内)に居住を定め、、村の旦那衆と親交の出来た筆者は、つくづく考える。しょせん俺は局外者に過ぎないと! 鎮守様のお祭りを眺める異邦人にすぎない、と。これ以上にも思えないし、これ以下にも落ち込まないでいる。