懐かしい味「しもつかれ」


  今年も2月の初午の日に、町内の知人から「しもつかれ」をいただいた。栃木出身の女性で、連綿と郷土料理の味を伝えている。お稲荷さんに供える行事食だ。おすそ分けに預かる当方の郷里では食べたことのない味である。
 
 新巻鮭の頭、節分に撒いた大豆の残り、それに大根、人参などの細切りに、鬼おろしと言う目の粗い大根おろしですり下ろして酒粕と煮込む。
 これで正解と思うが、当方はありがたくいただくだけである。
 
 人に聞かれるとこう教える。冷えたまま食べる。おかずとして。
 味はどうかと聞かれると、ひとことでは言えない。農村育ちには懐かしい味と言っておこう。