人間にはできません猫の「香箱座り」

角田光代の「猫、受け入れる」という連載ものを偶然読んでいたら、「香箱座り」という言い方が出てきた。

 病院の診察台にのせられても、香箱座りをしていている。

というところである。この香箱座りが全く分らない。
 検索でひくと、待っていましたというほど飛び出してくるのに驚かされた。
 犬猫が好きか嫌いかと聞かれれば、どちらともいえない。あまり付き合いたくない種族?かもしれない。

 愕然としたのは、犬猫との付き合いが皆無だった、ということである。そういう生活を続けてきた「わびしさ」である。
 全く付き合いのない、お目にかかったことのない性格の人もいるだろう。しかし、犬猫に、おちかづきのなかったのは残念だった。  

                角田連載は角川書店「本の旅人」

前の記事

ひつじ田の景観