牡丹俳句に155句

柏市逆井の観音寺・観音堂で牡丹の花咲く頃、句会を開いている「草の実俳句会」(代表逸見真三)では、句会が22回になるのを記念して観音寺吟行句を募集した。4月15ー30日までの募集で、155句が寄せられ、別項のような当選句も決まった。一席、次席、三席には観音寺住職の色紙、入選句には図書券などが贈られた。

草の実俳句会が観音寺吟行句を募集

瑞雲の書

草の実俳句会・牡丹句会の4月25日は雨、牡丹には無情の雨だったかどうか、観音堂の賽銭箱の隣に句会の24句が展示されている。

み仏をしづかにつつむ若葉雨
牡丹の芯もろともに毟る雨
雨もまた天女の笑まふ牡丹寺
くれなゐの雨ふふみゐる牡丹かな
緋には緋の牡丹の雨でありにけり
雨粒のふくらむ力散牡丹

句会参加の俳人12人は、5月号会報に48句を掲載して雨にも動じないところを見せているが、さすがに一般客は少なかったようで、入選句はみな好天下の牡丹を称えている。
雨とは関係なく、5月早々の東葛印旛大師講組合の送り大師一行が到着する日の早朝、大黒さんとお手伝いさんは傾きかけた花を摘む。容赦ない手の動きに同行二人の人も驚かされる。

刀自の掌に触れて牡丹の光かな

句会の日にも、傾く花を摘み、「袖ひちて…」働く様子を見たようである。

最終の選者は、戸部謹爾住職。住職の当選者への色紙は一席が上に掲載した「瑞雲」。次席、三席には慈救の呪(じくのしゅ)カンマンなどの梵字。

当選・入選句も観音堂に展示されている。

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