水源は消えたがコシヒカリ育つ
柏稜高校から東に抜けると信号に出会う。写真のように、その前は緑1色の水田、といっても広くはないが、4、5枚を見渡すことが出来る。7月には、おたまじゃくしが泳いでいた。地形的に見て谷に出来た田んぼ、いわゆる谷津田(やつだ)である。
もちろん水源はなくなっているから、地下水を汲み上げたり、近くのへらぶなセンターの流れ水を利用しているという。作っているのはコシヒカリ、1反(10アール)で8俵はとれるという。1俵は60キロ、4反あるというから2000キロ以上の玄米がとれる。田植えをさせてくれ、稲刈りを手伝わせてくれ、という希望者が多いそうだ。ウチは9月早々には稲刈りをし、稲かけをするからうまいんだ、と自慢する。自家用らしい。
逆井を管内に持つ土農協で話を聞く。逆井には田んぼはあまりない、ネギ、カブ、ダイコン、ハショウガの生産量が多く、畑ばかり、という。そうだとすれば、この田んぼは逆井にとっては貴重な?景観ということになる。いうなれば私たちの菜園のようなもの、近隣の住人の目を楽しませてくれるもの。その昔、グラマンの飛んでくるなかで、田草取りをしたことを思い出す。
今年4月に発行された柏市勢要覧(かしわ五つの素顔)には耕地面積と農家人口の記載があるのみ、農業には冷たい。あらっぽい計算だが、市民100人のうち1人が農業をしている。ちなみに市職員は市民119人あたり1人だそうである。