生ゴミ集め、ニワトリ平飼い
毎朝、家庭から出る生ゴミを集め、それをエサにしてニワトリを平飼いするという実験農場をやっている市民グループがある。卵は売って活動資金にしているが、ここで実験しているのは資源循環型社会、生ゴミを資源化し、再利用するというもので、柏市から活動補助金が出ている。
資源循環型の社会を目指す試み
大室の田中農協の近く、田中中の裏には田んぼを大堀川の浚渫泥で埋めた広大な土地が広がっている。北部開発で公園になるということだが、この実験農場は正連寺になる。
農家から無償で提供してもらった300坪にニワトリ小屋がたっている。白色レグホン、名古屋コーチン、横斑プリマスロックなど入り交じって150羽が平飼いの恩恵を受けて気まま?に歩き回っている。
近所の養鶏場からもらってきた、あまり卵を生まなくなった廃鶏ばかりだが、生ゴミを食べ「本物の卵」を日に数10個を生む。1個40円で大人気である。

実験農場は、「柏・にわとりの会」が1年前から始めた。毎朝、松ヶ崎、高田など70所帯、10か所の拠点から、ボランティア会員が生ゴミを集めて回っている。調理クズが多いので、市販のトウモロコシ、魚粉、カキ殻を与える。市が生ゴミを粉末化しているが、これを喜んで食べるという。食べ残しは堆肥にし、野菜や花を作っている。
資源循環型へ市民意識をたかめる実験とはいえ、開拓途上農園である。まだ、水道がない。太陽光発電が出来て、ニワトリに扇風機で風を送っている。見学者は、ここにパイオニア・スピリットを体験する。
現在は、「花工房カモミール」を開設している。