われと来て遊べや

土南部保育園交流会におじいちゃんも参加

また一度十六七で人見知り


 古川柳である。娘は十六七になると、人見知りをする、なんでも恥ずかしく、ういういしかった。「また一度」の最初は、母の後ろに隠れてしまう幼児の人見知りである。


 土南部保育園では、近隣の老人会のおじいちゃん・おばあちゃんを招いて交流会をしている。核家族育ちの園児と遊んでもらおうというわけである。いつも参加している女性に代わっておじいちゃんはいかがというわけで、年度末の3回の交流会に出かけた。


 そこで古川柳を思いだし、人見知りされるのは覚悟の上で、おっかなびっくりの参加となった。


 ところが、3歳児30人の前に座ったとたん、ヒザに乗られ、背中に抱きつかれた。人見知りなどという語彙はなかった。60の瞳は、伸びやかな雰囲気の中にいる。


 新入りのおじいちゃんは、焼き芋の作り方に感心し、焼きたての熱いのをほぐしながら与えていたら、「あまり食べちゃうとお昼が食べられなくなりますよ」と、やんわり注意された。ごもっとも。


 伝承遊びという交流会では、こま・けん玉などお得意の技を見せる番。できるのは、せいぜいドングリのコマ回し。もっと覚えておくんでした。 わが身の来し方を思い起こさせるチャンスとなった。

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