中村順二美術館長は郷土史家


柏市大津ヶ丘に、一昨年12月にオープンした中村順二美術館の館長・中村勝さんが、第14回北野道彦賞に選ばれた。
同美術館は、ダウン症で27歳で亡くなった順二さんが描き残した500枚に近い絵を、父親の勝さんが美術館を建て、常時展示している。また、地域の美術サークルの作品展を開き、地域文化に貢献したことが評価されたと言う。
何回が行き、常設の順二さんの絵を眺め、長縄えい子さんらの作品展なども見せてもらい、順二さんの兄さんの、館内にある喫茶店でコーヒーを飲んできたが、勝さんが東葛の地域の近世史の研究家とは知らなかった。この点の研究も評価されたようである。私がインタビューしたときも、勝さんは高校教諭であったことさえ話してくれなかった。インタビュアーの拙劣を恥じるばかりである。
北野道彦賞は、流山市立博物館友の会の創設者だった北野氏の寄付基金で運営されているという。なお、中村氏と同時に、中村哲夫氏も受賞されており、哲夫氏はグラフィックデザイナーで、旅行作家として「千葉の建築探訪」を出版している。
中村美術館04-7106-7272 入場無料。絵は順二さんの「蟲たち」

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