下総玩具・松本節太郎遺作展


 張り子と手びねりの土人形、素朴で野趣を秘めた下総人形の創始者・松本節太郎さんが、昨年の11月に亡くなり、その遺作展が9日まで、柏高島屋の地下2階のローズスクエアで開かれている。
 「百歳の個展」が柏市旭町のギャラリー・ヌーベル本店で開かれたとき、資料室いっぱいの作品群に圧倒されたが、今回の遺作展には初期作品から亡くなる直前までの作品1000点ほどを展示、販売もしている。
 松本さんは東京で、天日干しの張り子の人形を作っていたが、柏に疎開、裏山の粘土を使い、手びねりで土人形を創始した。土製の半面に、独特な顔を描いた大小の首人形が楽しい。遠い昔の田舎の雰囲気が漂っているような…。見る人の思いは様々だろうが。
 ギャラリー・ヌーベル本店(04-7146-6800)ではいつでも見ることができる。
 写真は張り子のおかめ、大きさは10センチほど。

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