図書館で驚くこと

 これは千葉県柏市の市立図書館の、ある分館のことである。どこでも同様なことではないかと思う。
 「人気の本の予約状況」という張り紙がある。トップに、「ダ・ヴィンチ・コード」とある。翻訳本で、殺人ミステリーと西洋史のナゾを組み合わせたものらしい。2番目が宮部みゆきの「日暮らし」、3番目が角田光代の「対岸の彼女」と続く。4番目が「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」。
 図書館で貸出しの多い、つまり人気のある本。なるほどと思ってみていると、「ダ・ヴィンチ」を待っている人数が274人、一人で2週間借りられるから、274×14日待たなくてはならない。しかし、市がが37冊買っているから、待ち日はぐっと減る。
 市は37冊も買っている! 「ハリーポッター」は実に57冊の購入である。図書館行政のことは分からない。「日暮し」は33冊購入で、227人待ち。
 みんなよく待っているなあ、よく待てるなあ。買っちゃえば!