柏市立砂川美術工藝館の「前日」
あす22日から年度内いっぱい閉館する砂川美術工藝館は、ちょっと客足も増えたような感じもしたが、予定通り閉館し、あすは別にセレモニーはないという。年度明けからの対応は決まっていないようである。
素描と下絵を中心とした「芹沢介の肉筆展」が開かれている。3度目の見学だが、特別展示の「孫へのはがき」が楽しい。絵手紙である。しかし、あす一日だけなのに、紹介するのもむなしい。
人間国宝だった芹沢介の作品蒐集につとめた故砂川七郎氏が公開し、砂川美術工藝館を開いた。これを柏市に寄贈し、市が平成8年に再開、年間7000人を越す来館者があったが、最近は経営維持が難しくなったという。
型染めの技法を生かした文様と色彩、それに明快なデザインが特徴とされる。型染めの技法や作品が常設されていた。玄関前の植え込みには道祖神や、めずらしい田の神様が来館者を出迎えてくれていた。