麦わらぼうしの会 いきいきクラブ体操

 ふたつのタイトルを並べたが、まったく関係がない。後者の「いきいきクラブ体操」は、全国老人クラブ連合会が制作した体操のビデオで、これを見ながら身体を慣らす。きょうは20数名が参加した。1回4分を4回、フーフー!
 そのフーフーの中で、柏市の「麦わらぼうしの会」(代表・児玉典子、以下「麦わら」)の屈筋体操を思い出した。3日前に見たばかりである。
 「麦わら」は、演劇制作体「地人会」を主宰する木村光一氏が、広島・長崎の原爆投下の模様をまとめた脚本「この子たちの夏―1945・ヒロシマ ナガサキ」を朗読上演する母親グループで、ことしも8月9日に柏アミュゼ・クリスタルホールで8回目の上演が決まっている。
 その発声練習とけいこを見学した。朗読劇だから発声が基本となる。そのためには腹の底から声を出す屈筋体操が必要。演出の菊池真知子さんをはじめがんばっていた。誘われたが、コルセットがはずせない腰痛持ち、見学するだけである。
 この点、老人クラブのいきいき体操はやさしい。当然である。深呼吸までしてきて、戦争を知らない世代の朗読を、戦争を少しは知っている世代が聞くことの楽しみというか、不安も付きまとう。不安の正体は分かっている。
 ちなみに、この朗読劇は高田敏江らのプロの公演もあるが、柏の母親グループのような公演が400に近い市区町村で700回も行われているという。