真夏の悪魔払い

 南部まつりの初日、珍しく逆井囃子の悪魔払いがあった。笛、太鼓、鉦による囃子が登場すると、獅子舞が始まり、各町会のテントを回る。獅子舞の足踏みが、悪霊を払うようである。獅子頭にかまれてはたいへんと、逃げ出す子もいたが、堂々と立ち向かうのもいて、汗びっしょりの獅子をたじたじさせる。祝儀袋を用意した町会もあって、獅子の口に差し入れていた。

 おかめ・ひょっとこのペア、それにバカ面も繰り出し、ゆっくりと、18の町会テントを回り、興を添えていた。

 逆井囃子の前には、土南部小と逆井小の金管バンドの競演、子どもみこしがグラウンドを練り歩いた。続いて、編み笠をつけた「柏おどり」の輪踊りが始まり、ねえさんやおばさんの顔は分からないけれど、はなやかで、あでやかな一陣の風が吹き抜けていった。

お経読み上げ合宿研修会


 緑の袈裟と念珠をつけた子供たちが読み上げているのは、お坊さんの解説付きながら、懺悔文から始まり三帰、十善戒と続き、般若心経にいたり、廻向文で終わる15のお経である。

 終わると、黒い改良服のお坊さんたちが登場して挨拶。作務衣の若い坊さんたちを加えると、50名近い坊さん、子供たちは28名。子どもたちは物怖じしないけれど、恐る恐る傍聴している私を神妙にさせた。精神修養の思いだった。

 名戸ヶ谷の、大銀杏で有名な法林寺で7月29日、真言宗豊山派の第16回青少年研修会が開かれた。前回は松戸の花蔵院だったそうで、子供たちを集めて、お坊さんと一緒の1泊2日の、遊びもある「修行」が始まったところである。

次の記事

逆井のお盆