麦わらぼうし 猛暑に負けず
麦藁帽子をかぶった女性、数人。登場。椅子に座る。
演劇制作体・地人会の木村光一氏が構成した「この子たちの夏―1945・ヒロシマ ナガサキ」の台本を使った朗読劇が、原爆月を中心に、各地で公演されるはずである。
高田敏江、岩本多代らの地人会の公演も、有楽町朝日ホールで行われる。
柏市でも「麦わらぼうしの会」という女性グループが、8月9日にアミュゼ柏で8回目の公演をする。そのけいこが始まっている。写真はアミュゼ柏の和室会議室、ひたすら朗読が続く。手前の頭だけ見えるのが演出者、台本を見ながら朗読の「発声」を聞いている。かなりいいところにいってますね、と聞くと、まだまだです、ときびしい。
芝居をするわけではないし、台本を持って読むだけじゃあないの? と意地悪い気持ちで聞いている。でも、たちまちその意地悪さは吹っ飛ぶ。朗読と言う、堂々たる演技を、聞かせ・見せるのが朗読劇ではないか、と気がつく。
お母さん! お母さん! 被爆した子の痛切な、母への呼びかけが切ない。