お神輿とお囃子が連なって10キロ


 車の上にしつらえた大太鼓、小太鼓、横笛、鉦のリズミカルな逆井ばやし。続くのがおみこし、ワッショイワッショイ!。
 4年に一度の産土(うぶすな)の浅間神社のお祭りである。神主の祈祷に続き、来賓・氏子の玉串奉てん。セレモニーはすんだ。7ヶ所では、シートの上にご馳走を並べ、地区の人々が到着を待っている。
 一行が到着すると、おはやしに乗って、おかめ・ひょっとこなどのパフォーマンス。わきを通り抜ける車の行列とはまったく違った世界が広がる。百数十年の昔からの伝統である。
 おそらく10キロを越す炎暑の行程を、歩き通す氏子もいる。なにゴルフをやっていると思えば、とお元気である。
 おみこしの前後を角材の先端に大きなわらつとをつけ、細く割った竹に色紙をつけた、きらびやかな「まんとう花」が差し込まれている。「まんとう」といい、まんとう花をもらうと縁起がいいんだよという。万灯のことだろうか。角材を傾けてもらうと、「まんとう花」が引き抜ける。その3本が写真である。
 逆井ばやしの伝統を、逆井中が引き受けた。一行が出発する前に、保存会の先輩を負かす演奏とパフォーマンスを見せていた。

前の記事

踊らにゃそんそん

次の記事

蝦蟇の油の口上はいつからか