暑かった被爆60周年式典


 すぐそこが手賀沼、風が湖面を渡ってくる。しかし、午前10時なのに太陽はギラギラ。平和記念碑前で行われた原爆60周年平和記念式典は暑かった。「我孫子市原爆被爆者の会」の会長・山田清一さん(80)は立ちっぱなしである。
 オカリナと和太鼓の合奏や新谷君江さんの作品の朗読があり、山田会長の挨拶が始まる。暑い。福嶋浩彦市長の挨拶、それに県会議員…。それぞれが長い。当方はだれもいないテントに逃げ、お茶をいただく。また戻る。
 長い挨拶が必要なのだろうか。身動きもせず参加者が聞き入っているのを見れば、やはりはしょるわけにはいかないようである。広島の式典に参加した6名の中学生も挨拶した。核兵器の恐ろしさを伝えてゆくと。清新な感じがした。
 我孫子市民にまじって、たぶんたった一人の柏市民も献花させていただいた。記念碑の中の石は被爆した旧広島庁舎の側壁と敷石だと言う。
 だれも熱中症にはかからなかったようである。被爆者の会の会員は44名という。