児玉さや佳さん、柏デビュー
ケルン音楽大学に在籍中のピアニスト児玉さや佳さんが、プロデュースvol.1「チェロとピアノの夕べ」を22日、アミュゼ柏プラザで開き、柏にお目見えした。チェロは東邦音楽大学講師の佐藤智孝さん。
「柏ウイメンズ・ライフ」のフロントページの取材に、児玉典子さんを訪ねたのは、もう十年も続いて上演されている朗読劇「この子たちの夏」の代表としてだった。ピアニストという思いはあったが,防音室でショパンを聴かせてもらい、ピアニストとしての取材に切り替えるのも悪くないと思ったものの、当方の知識が皆無なのに気付いた。
児玉さや佳さんは、その娘さんである。ピアノとチェロの演奏を、云々することはできない。ただ、バッハ、ショパン、ラフマニノフを、たっぷり聞いてきた思いが残る。ありがとう。
始めに、ピアノ即興演奏があり、即興は聞き手と弾き手の共有する音楽の原点だといわれ、聞き入っていた。当方、花咲く秋の野にいた。花々をたどっていた。そこに強い、高い、音が引き出される(的確な音楽用語があるはず)。ノクターンであったか。一瞬とまどって、風の音にぞおどろかれぬる。
新しい才能のデビューはうれしいものである。