タイの子供たちと心のふれあい

NPO法人ネットワーク「ハーモニー」

「タイ東北のウドンターニへ初めて行ったとき、生活様式はまったく違うし、長くいられるか、とても不安でした。でも、小学校に泊めてもらい、学用品にめぐまれない子どもたちの純粋な目に囲まれているうちに、お手伝いしようと思いました」と、NPO法人ネットワーク「ハーモニー」(代表・浅子直樹)の事務局長田口和江さんは言います。

「ハーモニー」が設立されたのは平成10年、毎年、タイへのスタディーツアーが実施され、タイの子どもたちに楽器・学用品を届け、交流を行っている。さらに、山岳民族カレン族のように、遠隔地に住み、通学が難しい子どもたちのためにドミトリー(寮)の建設も始めている。

 募金と寄付金など、それに年20回実施しているフリーマーケットの売り上げなどが活動資金になるという。


1トンの学用品を贈る
 柏市内の小、中学校に呼びかけて楽器、学用品を集めてもらう。4校から始まって、いまでは30校に増えた。今年の7月に実施した6人の第8回スタディーツアーで、1トンの学用品などを贈り、帰りにはタイシルクのスカートや雑貨を仕入れ、これをフリーマーケットで販売して資金にしている。

 スタディーツアーという言い方もいい。観光は光の当たったところしか見てこない。裏面は見られない。タイへ行って、表裏ともどもをスタディーしてくる。蛍光灯が1本だけ、電気製品などない高床式の家にホームステイもする。

 ドミトリーに入った子どもたちは野菜などを作って自給自足。金曜に家に帰り、月曜には数10キロを歩いて登校するそうである。

「ハーモニー」会員は、男性10人、女性40人。
連絡先=柏市豊四季333の28 田口和江