小学生の日記に猫の挿絵
北鎌倉に丹庵というアトリエを構えている画家・内藤範子さんは猫好きらしい。名刺にも二匹の猫が初対面の客を品定めしているし、10月初めには銀座で、「墨絵画展ー俳句の猫]を開いた。有名な俳句に猫の絵を描いている。絵は、句を理解し、画家の思いを猫に託している。玄妙な猫が浮かび上がり、さざめくような猫が出現する。
その内藤範子さんが、小学校3年生の日記に猫の挿絵描いた。「ようすけくんの日記」(かまくら春秋社)である。ようすけくんは学級委員らしい。その日記には子供の日々が語られるが、ようすけくんになった猫が顔を出す。
そのある日、「さかあがりができなかtった」。
とうとうてつぼうをやる日がきた。/さいしょさかあがりでした。/ぼくは「ガーン」とおもいました。/ぜんぜんできないのです。ももにガーンとあたってできなかった、ほたかさんがぼくのことを「がっきゅういいんでしょ」というから「そうだよ」といいました。/どうゆうふうにやれば、できるのですか。
ようすけ猫ががんばっている。ようすけくんがんばろうよ。