岡村真理子さん、ご苦労様でした
「母は皆様にお会いすることができ、本当に幸せな人生を送れたと思います」
生前お世話になった皆様へ、という息子さんの岡村貴之さんのメールに驚いた。それに58歳という年齢にも驚いた。
「カンボジアに学校を贈る会」は、すでに150校を超えたと言う。92年のカンボジア総選挙の国連ボランテイア監視員としてカンボジアに行き、ずたずたに引き裂かれた国を再建するには教育しかない、小学校を建てようと決心された。
5教室が標準、一校400万から500万円かかる。一校にレンガ4万個を使う。レンガ1個100円、レンガ一つの協力を、と呼びかけた。
最後にお会いしたのは、花野井の大洞院に、長縄えい子さんの壁画の第一期が完成し、祝賀会が開かれたときだった。ふくよかな顔つきに見えたので、太られた? と言ってまずかったなあと思った。病気のことは聞いていたのに。すぐ「ホルモン注射のせいよ」と言って笑われた。人間を超越したように見えた記憶がある。
一番寒いと言う6日、告別式は終った。