栃木の郷土料理しもつかれ
ことしも栃木の味を楽しませてもらった。「しもつかれ」という。初午に作って食べるのが普通だが、家庭菜園のダイコンが寒気でやられそうなので、少しはやめたという。
ダイコン、ニンジンを「鬼おろし」という、木や竹でできた、目の粗くて大きいおろし器でおろす。これを節分でまいた煎りダイズ、正月にあまった塩サケの頭、油揚げなどを加えて煮込む。節分のあとで作るのが常道らしい。
全体がダイコンおろしだからずんぐり・ゆったりしている。テレビ番組でタレントさんが「オイシイ!」などと叫ぶようなものではない。そうしょっぱくはなく、おかずとして食べる。いっぱい作り、何日もかけて食べると聞いたことがある。伝統の郷土料理を毎年作る技術は、確実である。ご相伴させてもらうのは、やっぱり人生の至極というべきか。