カンボジアの子供たちを支援
「ハンカチの木」木村瞳代表
白い花をつける「ハンカチの木」は平和の象徴だという。それを名前にし、カンボジアの子どもたちの初等教育を支援するグループが平成12年からスタートしている。花野井の曹洞宗・大洞院の奥さん木村瞳さんが代表で、柏には「カンボジアに学校を贈る会」、タイの子どもたちに学用品を贈るネットワーク「ハーモニー」も活躍中で、いずれも女性代表がボランティア活動の中心になっている。
「ハンカチの木」では、日本の絵本に、クメール語のシールを貼って、カンボジアの子どもたちが絵本を読み、楽しめるようにしている。すでに2千冊が送られ、そのシール貼りがボランティアの手作業で行われている。現地教員研修への援助も活動の中心になっている。いわば、学校を送る会がハードなら、こちらはソフトでの貢献となる。
現地を視察してきた瞳代表は、カンボジアの人たちからエネルギーをもらい、さまざまなことを勉強させてもらった、という。
大洞院再建への苦労
この「ハンカチの木」を立ち上げるまで、大洞院の住職としての木村誠治・瞳夫妻の努力には大きな苦労が秘められている。
夫妻が入山した、昭和59年は無住の寺で、本堂はトタンで出来た物置小屋のようだった。「映画に出てくる山賊が住んでいるお寺みたいだ」ともいわれた。その本堂の掃除中に底が抜け、瞳さんは両側の板にはさみこまれたという。
底抜け事件で危機感を持った檀家が相談し、改修が軌道にのる。檀家の希望で、坐禅会も始まり、地域に開かれた寺として法話、コンサート、さらにペット霊園も始まった。住職夫妻の人柄が、大きな力になっているようだ。畑になっていたところを墓地にして72軒の檀家は、450軒になった。大洞院再建に続いて「ハンカチの木」活動がスタートした。
TEL:04-7132-5868