ひととせを愚直に過し冬の虹

 鰯雲宇宙に大魚いる如し
 ひととせを愚直に過し冬の虹
 介護する母と潰れて初笑ひ
 
 柏市の第33回シルバー作品展(アミュゼ柏)である。この俳句の上2句にはそれぞれ○○賞が付いている。短歌はどうか。これも賞付きを見ると。

 柏おどり世代交流の輪の中に入りて幸せよろけながらも
 
 川柳では戦友再会の戯画をつけたのがあった。
 靖国へ集う桜の散り残り
 子に託す国の平和と家庭の和
 
 俳句29、短歌12、川柳8、というところを見ると、俳句の人気は高いようである。一番多い出品は絵画60点、手工芸51点、写真48点、書道48点、それに陶芸30点、これで柏市シルバーさんの特長を云々できないけれど、どこでも同様か。
 

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