かっぱは何を思うや
ひざを抱いてかっぱは何を考えているのだろうか。傷心の様子にも見える。
牛久市城山にある小川芋銭の「河童の碑」。日本画家の芋銭の絵を基に中村直人という彫刻家が彫ったものという。その拓本である。
柏市亀甲台町の郷土史家・藪崎香さんが、30点の拓本展を柏そごうの8階通路で開いた。このかっぱは、140×160センチの大きいもの、水で濡らした石碑に画仙紙を貼り、墨を塗る。体力と慎重な技術が必要だと言う。
薮崎さんは千葉歴史学会の会員、拓本は歴史を知るために必要なものだそうだ。幕末・明治の漢詩人・大沼沈山の神詞堂碑(藤ヶ谷金比羅神社)、大井の下総板碑(東葛飾の最古碑・文永2年)なども公開された。一茶の真筆を拡大した「痩せかえる…」は親しめた。