居心地のいいところ
柏駅前のサンサン通りに寺島文化会館がある。文化的なグループの会合に無料で部屋を提供してくれ、2階の画廊では有名・無名の美術展が開かれる。
その1階に、「和雑貨さら」が常設されている。職人が生み出す雑貨、かんざし、陶器、衣類、下駄、扇子などの生産技術の振興と存続をはかるために展示・販売している。
会館の館長の姪御さんが始め、母親(館長の妹)も手伝っている。美術展を見て、「さら」の小間物を見るコースができた。孫娘や田舎の姪たちのために、ときには微々たる買い物もする。
母親さんと姪御さんと交わす会話が楽しい。母親さんの母上の健康が優れない、という話しが出る。その年齢が当方といくつも違わないのに愕然としたりする。
居心地のいいところというと、飲み屋か。おかみさんと話が合うからか。やっぱり人柄との遭遇である。そういう遭遇に出会うことは、人生の一つの生きがいにもなる。人は、それを探して生きているのかもしれない。