絵手紙の中の「お母さん」
見る、読むだけだが、絵手紙の楽しさを味わっている。三つのグループが先月、「ゆう&あい絵手紙展」を松戸文化ホールで開いた。講師の税所千恵子さんから案内状を貰い、大小十数枚は貼れるスペースを五十数名が絵を描き、手紙を書いていた。豪華な巻物が広がったような世界である。
今度は柏市の地区文化祭でも二つのグループ展が開かれ、松戸にも出品していた友人が、夏の思い出→更けゆく秋、という、「ファミリー絵手紙」を見せてくれた。27枚、ご夫婦と孫四人が競作?した珍しい絵手紙集(写真)だった。
眺めているうちに奥さんの「百歳 もうじきなるね、母さん」という手紙に気がついた。「母さん、小柄にもめげず何事も一所懸命、六人の姉妹を育て上げたお母さん、今思っても頭が下がる…」と絵入りで続く。
ここまで読んで、自分の「お母さん」に思いが移る。オレが中学生になったとき、42歳で死んだ「お母さん」だったなあ…。絵手紙は、「大切に思っているよ、又会いに行くからね」と結ばれる。
そのわきで、孫四人の絵がいい。お母さんのお母さんが見られることだろう。