194種の花が咲く利根運河


 野田、流山、柏の3市を貫通する8キロの利根運河。すでに機能は失われたが、その土手に194種の花々が春夏秋冬に咲いていると言う。その花々を同定し、一冊の本を発刊したグループがいる。「利根運河の生態系を守る会 花ごよみチーム」である。
 1999年10月にスタートしたグループだそうで、植物大好き会員が、延べ61日以上の観察・調査を続けた結果と言う。
 秋のページ。クコ、ナガボノシロワレモコウ、センニンソウと続く。ワレモコウは、「長穂の白吾木香」とある。運河には数株しかない、と言う。あの8キロの左右の土手に数株という精査はすごい。オミナエシも僅か、だそうである。
 運河の地形・環境も解説が細かく、国有地であること、草刈が行われていること、急斜面で人が踏み荒らすことがない、などから貴重な存在となっていることを教えてくれる。写真のきれいさ、撮影の見事さに驚く。
 連絡先 利根運河の生態系を守る会

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