死闘の零戦に乗ったような。
柏市には「戦争の語り部」といって戦争体験を語り伝えるグループがある。そこの川上三郎さんが、米映画「硫黄島からの手紙」を観て、日本軍の軍服がきれいなのに驚いた、といっていた。映画には映画の世界がある。だから、現実とは違った戦争ものの映画は観たくない。
終戦時を海軍にいた友人が、1984年の東宝作品「零戦燃ゆ」を貸してくれた。舛田利雄監督で、SFX陣が揃っている。なにしろ空を飛ぶ、空中戦が主体になるのだから、どんな特殊効果で見せるのか興味を持つ。
零戦がまだゼロファイターと呼ばれ、大空を支配していた頃、台湾の高尾基地には航空兵と整備兵の友情物語があった。牧歌的な内地の様子も出てくる。戦況は激変する。ただ一機で、性能の格段に良くなった敵機の、群がる中へ飛び込んでゆく。原作は柳田邦男という。
当方は中学生だった。勤労奉仕の田んぼの中で、艦載機(グラマンという)がやってきたらどうするか。考えあぐんでいた。実際の遭遇はなかったけれど、飛び回っていたのを何回も目撃した。
冒頭の写真は、映画を貸してくれた友人の作品である。
零式艦上戦闘機52型(甲戦)
縮尺 約1/50、大きさ 22X18X7
材料 木.色紙.竹.エンビ板。この模型は木の削りだしに大分
苦労しました。
零式艦上戦闘機52型は21型の後継機で太平洋戦争中後期より
全期間を通し、その名を全世界に覇し、また、日本で最も多量に
生産された名機です。