4,5歳児とシルバーの運動会
市立保育園の運動会である。父兄の参加はゼロ、「シルバーボランティア交流会」という。地区の老人クラブから三人ずつが参加、いっしょになっての運動会である。ラジオ体操で歓迎される。向こうで座っているのがジイサン、バアサンである。
汽車ポッポ競争、大玉ころがし、肩たたきレースでは年齢差60以上の集団となってキャアキャア、ヨタヨタの大騒ぎ。あっという間に何とか運動会が終わった頃には2,3歳児のお散歩組のお帰りである。かなり効率的な子どもさばきである。
少子化などウソのような中に立って見回せば、我ら老いたりの感、それもやむをえない。この子どもたちが、我らと同じ歳になった頃の日本が見たい、世界が見たい。そんな叶わぬ夢想を思いつかせてくれる運動会であった。