[③]出雲 来ましたよ八重垣神社
運転手はちょっぴり迷ったが、松江市佐草町の八重垣神社に待望の参拝である。
和歌の跡とふや出雲の八重霞 芭蕉
スサノオノミコトがヤマタノオロチヲやっつけて、須賀の地に来たり「我が御心すがすがし」とのりたまいて宮を作り、あの歌を詠む。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
ここに八重垣神社が誕生した。出雲神社のそれに比べれば、小作り。それだけにほっとさせる。勇猛なスサノオノミコトもイナダヒメを得ておとなしくなったか。そして次々に神を生むことになる。
拝殿では楽が聞こえ、巫女が舞い、七五三の女児を挟んでご両親が神妙にしている。八雲立つの歌碑があり、巨大な男根を抱えた山神神社の祠がある。授児、子宝、下の病に効果があるそうだ。とりあえず三ヶ所に賽銭を上げる。さて、鏡の池に行こう。