[出雲②] さすがは宍道湖
宍道湖が広がっている。日本で7番目の大きさ、海跡湖。上空に、いくつかの白雲が浮き、かすかに流れている。湖上でも波立ち、秋の昼下がりの雄大な自然を見せてくれる。
White clouds on the wing という詩があったな。
ささやかなことなれど、幾年も思い出よ 涙あふるる思い出よ と続く。
向こう側には一畑電車が走り、431号線が併走しているそうな。湖上には遊覧船。名産シジミ。
昨夜の膳にシジミ汁がでたかな。また味わう機会はあるだろう。
9号線と湖面までの狭いところに灯篭や墓石を並べた石屋が目立つ。あまりそぐわない風景である。続けて運転手の出番である。宍道町の木待地区には、木待石と言う加工しやすい石材が取れると言う。地場産業として石灯籠などを作る。でも石はやわらかいから歳月が経つともろくなるという。まったいらと思った平野にも凸凹はあるのだろう。