ミュージカルと朗読劇
NHK前橋の制作と言う「戦争と女子学生、ミュージカル空襲」を見た。前橋が空襲され、防空壕の人たちが亡くなった。前橋女子高校の生徒たちが、その悲劇をミュージカル仕立てにした。
当時7歳だった男性と、今79歳の女性に空襲の話を聞き、戦争体験を学ぶ。柏市には、原爆の悲劇を朗読劇で伝える「柏・麦わらぼうしの会」と言う女性中心のグループがあり、もう12年も朗読劇を公演している。市内にある原爆被爆者の会(柏和会)と交流して戦争を知らない麦わらさんたちが戦争・原爆に迫ろうとしている。
前橋女子高の生徒も、麦わらさんも、とうてい疑似体験にさえ追いつくことは出来ない。63年の歳月は滔々として過ぎ去り、すべては「空」に過ぎ去ってゆく。ミュージカルも朗読劇も、しょせんは現在であり、それを今の人たちが、かすかにも受け取ってくれればいい。
女子高生の番組に、もう一つ期待したものがあった。あのおじさんとおばあちゃんに群馬方言が出てくるかどうかと言うことだった。当方はグンマ生まれ上州人である。しかし、お二人とも流暢な標準語?を話していた。来年もミュージカルに挑戦すると言う。勉強もしようね。