広島菜のおにぎり
広島から広島菜の漬物が届いた、といって広島出身の友人が持ってきてくれた。塩味もちょうどいい郷土の漬物らしい。
上の葉の部分を広げるとかなりの大きさである。これでおにぎりを握って食べるんだ、と解説する。田んぼや畑に出たお百姓さんが食べるのだろうか。それとも日常的に子どもたちのおやつだったか。どちらも正解なのだろう。故郷の、今は昔のお話になっているのだろう。
そこで、おにぎりを広い葉の部分で包んで食べてみた。旅に出たら椎の葉に盛る、というのは万葉集だったが、広島菜の葉の部分は、なかなか噛み切れない。それも一興であり、人と話し合っていれば、ゆっくり噛み切ればいいのだろう。
塩味がちょっと薄くなる。梅干でも入れていたか。広島の里の景色は思い浮かばないけれど、どこでも同じ日本の里景色だろう。