1月14日には若餅をついて供える
1月14日の午後、ある稲作農家(柏市逆井)へ行く。主人が納屋の掃除をしていて、「ああいいところへ来たな」と言う。「いいところ?」まだ西日が差し込み、納屋全体があったかいことかと思う。納屋の半分は来客用の部屋になっている。
「きょうは若餅をついたんだ。みんなはやめてしまったけど、うちだけやっている」見れば丸いお供え餅が30個ほど並んでいた。「夜、神棚とか、あっちこっちにあげるんだよ」
奥さんが、まだあったかい餡をのせた餅を持ってきた。神棚にあげる前に食べていいのかな、と思いながら、主人と半分ずつ食べた。白菜の漬物がうまかった。若餅か、わかもちという言葉もいい。
「暮れには12臼、若餅は半分だけど、餅っていうものは、すぐなくなるねえ」
帰りに1枚もらってきた。みんなに配っちゃうんですね、農家の餅は。