春の昼下がり、日本舞踊のお楽しみ
日本舞踊藤間流の藤間数衛さんがボランティア活動を15年も続けられていて、その成果をアミュゼ柏で見せてくれる。連休の6日、第5回目の「日本舞踊お楽しみ会」を見学させてもらった。二つの近隣センターを稽古場とする二つのグループの総仕上げである。
出演する人たちには緊張の連続だろうが、観客は春の午後をたっぷり楽しんできた。知人も何人か出演する。長唄、清元が入り混じり、民謡も踊られる。絵巻物を眺める心境でいる。あらかじめプログラムをもらったので、清元の歌われる「ことば」ぐらいは調べていこうと思った。
藤間数衛さんが第1部で「申酉(さるとり)」を踊られる。昨年、国立小劇場で踊られた「お祭り」も、この曲に由来するらしい。調べたがよく分からない。江戸の祭礼のにぎやかなもの、広い舞台が消え、花笠と一体となった数衛さんだけが浮かび上がる。
フィナーレは観客ともどもの「人生いろいろ」。写真がそれ。数衛さんが手ほどきをし、何とか観客も連れられていく。