万年筆は万年持ちませんよ
万年筆は万年は持たない。使用者が万年持たないと言うことと同様である。
昔、愛用していた万年筆を思い出し、カートリッジ式のインクを買ってきたが合わない。メーカーに電話する。かなり前にカートリッジのインクが変わって、古い万年筆には合わないという。4、50年は経っている。やむをえない。時代が変われば文房具も変わる。
しかし、コンバーターがある。それを使えば、インクを吸い上げて使用できると教えられる。750円とかのコンバーターを買い、インクも買えば再利用はできそうだ。結婚記念にもらった万年筆か、恋人がひそかに渡してくれた万年筆だったらそうするか。それにしてもカートリッジ式のインクは無駄になる。
再利用に執念があったわけでもない。人の心はすぐ変わる。コンバーターを買ってみるか。ただし、それも何種類もあるそうで、ぴったりのコンバーターに何とかめぐり会えるか。
それだって万年は持つまい。人が万年持つことがないように。