鎮守様で七五三のお祓い


  七五三のお祝いはどこでする。立派な産土(うぶすな)の鎮守様があるではないか。天皇陛下即位20周年の記念碑も建てたばかりだ。夏には4年ぶりにおみこしも担ぎ、逆井囃子の笛太鼓が「村中」にお祭り気分を沸き起こした。
 分譲地の住民は15日、産土の神のお祓いを見学がてらお参りにでかけた。
 鎮守様も控えめに七五三祈綬のお祓い準備し、「村人」のお参りを待っていた。
 ちょうど、千歳飴の袋を抱いた小学生の坊やが本殿から飛び出してきた。10人ほどの親族が続いた。写真を撮らせてもらおうかと思ったが、遠慮した。
 本殿にお参りし、茶をご馳走になった。曾孫が生まれたばかりだけれど、とりあえず七五三とは縁がない。
 「さっきは外人さんの坊やが、羽織袴で見えましたよ」
 氏子さんが言う。産土の神は、丁寧にお迎えしたに違いない。神主の遅れで氏子代表がお祓いをしているらしい。それもいい。心の問題だ。