アップルクーヘンを食した。結構な味
知らないことは多い。世の中には知らないことだらけである。いまさら悔やんでも、もう遅い。
孫娘夫婦が当方の誕生日に、アップルクーヘンという、銀座千疋屋のケーキを二つ贈ってきた。バウムクーヘンは知っている。何度か食べた。しかし、アップルとは何ぞや。バウムクーヘンの中に、切ったリンゴが入り混じっているのだろうか。リンゴ風味のバウムクーヘンなのかも。
とにかく誕生日が来て、コーヒーをいれ、さあ!ということで女房が真っぷたつにした。モモから生まれた桃太郎と言う話がある。婆さんがモモに包丁を入れたら桃太郎は傷ついたはずではないか。何かごまかしていますね。
アップルである。真ん中に丸い空間があるのはバウムクーヘンの真実である。その空間が見事にアップルの芯を抜き、真っぷたつにしていた。芯を抜き、皮もない丸い焼きリンゴは、いわゆるバウムクーヘンに包まれ、それ自体も丸いバウムクーヘンとして皿にのせられた。相当な製造技術である。
焼きリンゴの味、バウムクーヘンの味、結構でした。真っぷたつにした瞬間、桃太郎が飛び出す幻想に襲われたけれど、たちまち消えた。
世の中には知らないことだらけである。