土偶は怪奇! 感性の衰弱?
2月は、イギリス帰りの国宝の土偶展を眺めてきた。眺めると言うよりそば近くによって、仔細に凝視してきた。写真は左から合掌土偶、縄文のビーナス、中空土偶の3体である。
親しめるのは、身長27センチのビーナスさんである。太い足、大きなお尻、子を孕んでいるのか、腹部が膨らんでいる。目を近づける。目がつりあがっている、口をポカンとあけている、何か放心状態。オッパイが小さいね、豆粒のようです。
土偶は縄文草創期、約13、〇〇〇年前に作られた祈りの造形といわれる。祈りなのだろうか。中空さんにしても、合掌さんにしても、そしてハート型、仮面つきを見ていると、怪奇な微小な世界に引き込まれそうになる。子供用の解説書まで出して子どもたち誘っているのを見ると、いささか困惑してきた。
そうだ、ルノアールを見に行こう、東京ドームのラン展に行こうという気になってきた。 これは由々しき、わが感性の衰弱か、と心配になってきた。どうすべきか。