楽しみだった東武博物館ホール
東武博物館ホールには何回も通った。墨田区東向島、上を東武線が通る音が、、かすかに聞こえた。
そこで早稲田大学名誉教授の紅野敏郎氏の近代文学講座が開かれていた。東武百貨店のメセナである。
ただし希望者が多いと抽選になるので、出られない。180名で満員となる。
紅野さんの講義は面白い。二人の作家を取り上げ、比較しながら、思いもかけない話を聞かせる。日本の近代文学の面白さである。
それが最終回となった。「瀬戸内寂聴と田村俊子、-そして向島文化サロンとの20年」である。終わると4時近くなる。近くの向島百花園で甘酒を飲むことが習慣になった。よし、最終回は真夏、百花園ではかき氷かと思っていたが、抽選で見事はずれた。
88歳になられる紅野先生ともお別れとなった。