イエスさまはなぜ裸なの
サンタさんみたいに服を着せよう
ママと子どもたちの、ちょっと早いクリスマスが11月の終わりに、野田市であり、「招待状」が届いたので、でかけた。抽選で、写真のサンタクロースが大当たり。歌もうたい、首も振り、ローソクが灯る。会場が盛り上がったとき、小学生の女の子がマイクを握って言う。十字架のイエスさまは、なぜ裸なのかと。サンタさんみたいに洋服を着せたいと。どうやら、私のサンタクロースに触発された質問らしい。
下着まで剥ぎ取られ十字架に
質問は、にぎやかに駆け回る幼児たちがかき消した。帰宅して聖書を開いた。マタイ伝には、兵卒たちが「十字架につけてのち、籤をひきて其の衣をわかち」という、イエスは裸にされている。ルカ伝にも「彼らイエスの衣を分ちて籤取にせり」と。
ヨハネ伝第19章では…。
「兵卒どもイエスを十字架につけし後、その衣をとりて四つに分け、おのおの其の一つを得たり。また下着を取りしが、下着は縫目なく、上より惣て織りたる物なれば、兵卒ども互にいふ『これを裂くな、誰がうるか籤にすべし』」
兵卒どもは、イエスを裸にし、縫い目のない下着さえ、籤で分けてしまうのである。
しかし、縫目のない下着とは腰巻のようなもので、その下には褌みたいなものがあった、と言う説もある。
いずれにしても、イエスさまは裸で、寒いでしょうと言う子どもの声は、日本中がクリスチャンになるクリスマスらしい。