これが景観大賞受賞の道路
この写真の道路が昨年度の都市景観大賞をもらった光ケ丘の広池学園通りである。建設省が優れた景観の形成を促進するために「都市景観の日」を定めたことで創設された賞で、柏市では初めて。 なるほどきれいである。車道よりも両側の歩道は一段高く、花木などを立体的に植え込み、幅もゆったりしていて爽快な散歩道となっている。道路を覆うような樹木は、広池学園の緑で、渾然とした景観を見せる。デートやロケに好適である。
かかっている陸橋は、右側の麗澤大学のキャンパスと左側にある高校やモラロジー研究所などを行き来するもので、偶然に景観美を助けているものらしい。
この景観道路は525メートルしかない。あとは普通の道路になる。91ー92年度に柏市が学園から無償供与を受け、2億3600万円で市道の拡幅・整備をした。しかし、きれいで、景観はよいものの、南柏駅に抜けるメーン道路ではないから市民にもあまり利用されていないよう感じ。散歩する学生の姿もない。
学生は、ここを利用しなくても、学内の広大な庭園で十分に森林浴と日光浴をすることが出来るのだから。桜の並木もあるし、薄墨桜、なんじゃもんじゃの木、楷の木、池に泳ぐ鯉を眺めて、落ちた成績の憂さを癒すこともできる。ご同様に、門外漢のわれわれものんびり芝の上で昼寝もできるのだからありがたい。
はるかな昔に確かに存在した青春を思い出させてくれる。
広池学園は、広池千九郎が昭和10年に光ケ丘に道徳科学専攻塾として設立した。生涯教育のモラロジー(道徳教育)を標榜した財団法人モラロジー研究所が主体である。モラロジーとは
モラルに学問、学説の意のロジーを付けたもののようで、2泊3日の一般人対象のセミナーも開かれる。 幼稚園、高校、大学が広大な敷地に広がっており、ホテルやレストラン、ゴルフコースまである。