松戸に4月「開城」光ヶ丘の隣
根木内(ねぎうち)歴史公園

夏ならば、空翠(くうすい)したたらんとす、という風情があるだろうが、ただ静寂な冬の根木内歴史公園。ここから出撃を繰り返した戦争があったとは思えない。兵どもの夢の跡。

空堀(からぼり)

15世紀後半、戦国の城を復元

千葉県下で台地上にある大規模城郭というと、酒々井の本佐倉城、佐倉の臼井城、松戸の小金城(大谷口歴史公園)。小金城は南北600メートル、東西800という。それに比べると、根木城は東西230、南北550とされているが、実際は国道6号線が斜めに貫通し、旧水戸街道もど真ん中を突き抜けていて、いまの数倍の広さがあったと推定されている。戦国動乱期に、軍事施設として根木内城が作られ、小金城は後に出来た。ともに高城氏の居城である。

小金というところに、小金城というお城がありました。その昔には、根木内というところにあったのですが、景色のいい高台の大谷口に移しました。そのため大谷口城とも呼ばれました。(それが落城し、2人の姫が死ぬ民話がある)

そばを上富士川、その氾濫原の湿地帯には一面に葦が生い茂り、シロダモ、スタジイの常緑広葉樹林とヒノキ、シラカシなどの針・広混交樹林が広がる。登ると、空堀、土塁、土橋などの掲示がある。数百年前の軍事施設を偲ぶのは難しい。なるほど、なるほどと思い登りきると芝生広場になり、その脇の転がり落ちそうな階段の下に国道6号が走っている。

豊かな自然を利用した市民グループの活動が盛んなようである。