召しませ白樺派のカレー
末広クラブ6月の例会は、カレー昼食会である。末広農園のじゃがいもは豊作、例年通り男手だけで調理した。聞けば、お隣りの我孫子市には「白樺派のカレー」を提供する1号店が出来たという。ならば大正の香りを盛り込んだというカレーを試食してみん。
味噌の香り 我孫子に復活した大正ロマンの味
我孫子市の手賀沼湖畔には、大正年間に志賀直哉、武者小路実篤、柳宗悦、イギリス人の陶芸家バーナード・リーチらが住み、白樺派の文学・文化が花開いていた。
直哉邸跡の前には白樺文学館があり遺稿・書簡・著書が閲覧できる。その途中に、鄙びた大正煎餅店があり、ちょっとタイム・スリップの感じ。
そうでした、白樺派カレーである。1号店は駅から手賀沼公園に向かって最初の信号のところにあるレストラン・ランコントル。ちょうどランチタイムの始まりの時間で、店主の小池さんが、野菜サラダやカレーをそろえてくれる。
鶏肉、にんじん、たまねぎ、じゃがいもの入った辛味を抑えた味噌味である。これが懐かしい味わいだ。柳宗悦の奥さんの声楽家・兼子さんが来客にカレーをふるまっていたとき、リーチが隠し味に味噌を提案したらしい。その復活である。
カレー客には、写真のようなランチョンマットを敷く。裏に白樺派の解説と散策コースがあり、持ち帰りOKである。
税込み735円。
04-7186‐1123
市民団体「我孫子に文学カレーを作る会」(渡辺毅会長)が街の活性化のための試み。近く2号店もできるという。「白樺派のカレー」は商号登録申請中だという。